Hyper-Threading(ハイパースレッディング)とは?CPUの性能向上技術を解説

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Hyper-Threading(ハイパースレッディング)とは? CPUの性能向上技術を解説

プロセッサーの性能は、PCの性能を決定する重要な要素の一つです。CPUの性能を向上させる技術の一つとして、インテル社が提供する「Hyper-Threading(ハイパースレッディング)」があります。

Hyper-Threadingとは?

Hyper-Threadingは、1つの物理的なCPUコアに、複数の論理的なCPUコアを割り当てる技術です。つまり、1つの物理的なコアを複数のコアのように見せかけて、並列処理を実現する仕組みです。

例えば、インテルのi7プロセッサーは、物理的なコアが4つあり、Hyper-Threadingによって、論理的なコアが更に4つ追加され、合計8つの論理的なコアを持っています。つまり、8つのスレッドが並列処理可能となり、CPUの性能を向上させることができます。

Hyper-Threadingのメリット

Hyper-ThreadingによるCPUの性能向上には、以下のようなメリットがあります。

1.並列処理の効率化

Hyper-Threadingによって、複数のプロセスを同時に実行することができます。例えば、動画編集や3Dレンダリングなど、高負荷の作業が必要な場合でも、複数の処理を並列実行することで、作業の効率化が図れます。

2.省電力化

Hyper-Threadingによって、CPUの処理性能を向上させることができるため、同じ性能を持つCPUに比べて、省電力化に繋がります。

Hyper-Threadingのデメリット

Hyper-ThreadingによるCPUの性能向上には、以下のようなデメリットがあります。

1.物理的なコア数に比べて性能が劣る

Hyper-Threadingによって追加された論理的なコアは、物理的なコアに比べて処理能力が低いため、性能向上には限界があります。

2.シングルスレッドでの性能は向上しない

Hyper-Threadingは、複数スレッドの同時処理によって性能を向上させるため、シングルスレッドの性能は向上しません。

まとめ

Hyper-Threadingは、1つの物理的なコアに複数の論理的なコアを割り当てて、並列処理を実現する技術です。高負荷のタスクや複数のプロセスを同時に処理する場合に、CPUの性能向上に繋がりますが、シングルスレッドでの性能は向上しません。

参考記事

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