IPC(InterProcess Communication)とは?プロセス間通信の基本概念を解説

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IPCとは?プロセス間通信の基本概念を解説

プロセス間通信(IPC)とは、複数のプロセス間でデータをやり取りするための仕組みです。プロセスは、コンピュータ上で実行されるプログラムのことで、IPCはこれらのプロセスが互いにデータをやり取りすることを可能にします。

IPCには、様々な方法があります。ここでは、代表的な方法である「パイプ」と「ソケット」について解説していきます。

パイプ

パイプは、1つのプロセスから別のプロセスへのデータの受け渡しを行うための方法です。具体的には、1つのプロセスがパイプにデータを書き込み、もう1つのプロセスがパイプからデータを読み出すことで、データを送受信します。

パイプは、単方向通信しかできず、1つのパイプで1つのプロセスとの通信しかできないため、多数のプロセスとの通信には向きません。

ソケット

ソケットは、ネットワーク上でデータを送受信するための方法ですが、同じマシン内のプロセス間での通信にも使用することができます。

ソケットを使用する場合は、受信側と送信側の両方にソケットを作成します。そして、受信側のソケットに対してポート番号を割り当て、送信側はそのポート番号を指定して接続することで、データの送受信を行います。

ソケットは、双方向通信が可能であり、1つのソケットで複数のプロセスとの通信が可能なため、多数のプロセスと通信を行う場合に向いています。

まとめ

IPCは、複数のプロセス間でデータをやり取りするための仕組みです。パイプとソケットは、その代表的な方法の一部です。パイプは単方向通信で、1つのパイプで1つのプロセスとの通信しかできませんが、ソケットは双方向通信で、1つのソケットで複数のプロセスとの通信が可能です。正しいIPCの理解は、プログラムが正常に動作するために必要不可欠なものです。

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