SSSE3とは?インテルが開発したCPU拡張機能の基本概念をわかりやすく解説

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SSSE3とは?

SSSE3は、インテルが開発したCPU拡張機能の一つであり、SSE命令セットの3番目のバージョンです。SSEとはStreaming SIMD Extensionsの略で、CPUが浮動小数点演算を高速化するための命令セット拡張です。SSSE3では、これに加えて、整数演算に対する命令も追加されました。

SSSE3は、2006年にリリースされたIntel Core 2プロセッサから搭載されています。SSE命令セットと同様に、SSSE3は高速な演算処理が可能であり、特にマルチメディア向けのアプリケーションで効果を発揮します。

SSSE3の基本概念

SSSE3の基本的な概念は、SIMD(Single Instruction, Multiple Data)命令を利用することで、複数のデータを同時に処理することです。

例えば、4つの整数値を加算する場合、通常のプログラムでは、4回の加算を行う必要があります。しかし、SSSE3を使用すると、1回の命令で4つの整数値を同時に加算することができます。これにより、計算処理が高速化されます。

また、SSSE3は、ビットシフトやマスク処理など、整数演算に特化した命令が多数追加されているため、整数演算が必要なアプリケーションでも高速に処理することができます。

まとめ

SSSE3は、インテルが開発したCPU拡張機能の一つであり、高速な演算処理を可能にする命令セット拡張です。SIMD命令を利用して、複数のデータを同時に処理することができるため、特にマルチメディア向けのアプリケーションで効果を発揮します。整数演算に特化した命令が多数追加されているため、整数演算が必要なアプリケーションでも高速に処理することができます。

SSSE3は、現在のインテル製プロセッサに搭載されているため、多くのアプリケーションで使用されています。プログラムを開発する際には、SSSE3を利用した最適化を行うことで、高速な処理を実現することができます。

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