VHDL (VHSIC Hardware Description Language) とは? – 電子回路設計の基本概念をわかりやすく解説

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VHDLとは?

VHDL (VHSIC Hardware Description Language)は、電子回路設計に使用されるプログラミング言語です。VHSICは、「Very High-Speed Integrated Circuit」の略で、高速集積回路を意味します。VHDLは、1981年に米国国防総省が開発したもので、現在では産業界でも広く使用されています。

VHDLは、論理回路の設計やシミュレーション、検証、合成など、回路設計の全ての段階で使用されます。VHDLで記述された回路は、FPGA (Field Programmable Gate Array)やASIC (Application-Specific Integrated Circuit)などのデバイスに実装されます。

VHDLを使った電子回路設計の基本概念

VHDLを使った電子回路設計には、以下の基本概念があります。

1. エンティティ

VHDLで設計する回路は、エンティティと呼ばれる単位で管理されます。エンティティは、回路の入出力ポートや内部信号などを定義します。

2. アーキテクチャ

エンティティで定義された入出力ポートや内部信号を基に、アーキテクチャが記述されます。アーキテクチャは、論理回路の動作を記述する部分であり、プログラムの本体にあたります。

3. シミュレーション

VHDLで設計した回路は、シミュレーションで動作確認を行います。シミュレーションは、設計した回路をテストベンチと呼ばれるテスト回路に接続して、入力信号を与えて出力を確認する作業です。

4. 合成

VHDLで設計した回路は、最終的にFPGAやASICなどのデバイスに実装されます。この際には、VHDLをハードウェアに変換する合成が必要です。合成は、VHDLで記述された回路を実際のハードウェアに翻訳する作業であり、回路の動作や性能に大きな影響を与えます。

まとめ

VHDLは、電子回路設計に欠かせないプログラミング言語です。エンティティ、アーキテクチャ、シミュレーション、合成など、VHDLを使った回路設計には様々な基本概念があります。これらを理解して、高速かつ安定した回路設計を行うことが求められます。

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