XML-RPCとは?遠隔手続き呼び出しの基本概念をわかりやすく解説
XML-RPCとは、Web上で遠隔のコンピュータやプログラムの機能を呼び出すためのプロトコルの一つです。XML-RPCは、HTTPプロトコルをベースにしたシンプルなプロトコルであり、XML形式でデータをやり取りします。
XML-RPCでは、クライアント側がサーバー側にリクエストを送信し、サーバー側はその結果をクライアント側に返します。このプロトコルは、異なるプラットフォームやプログラミング言語間での相互運用性を実現するために使用されています。
XML-RPCの動作原理
XML-RPCでは、クライアント側がリクエストをXML形式でサーバー側に送信します。リクエストには、呼び出すメソッド名や引数の値が含まれます。サーバー側は、リクエストを受け取ってメソッドを実行し、その結果をXML形式でクライアントに返します。
例えば、以下のようなXML形式のリクエストを考えてみます。
“`
“`
このリクエストは、`example.hello`という名前のメソッドを引数`”world”`で呼び出すものです。サーバー側はこのリクエストを受け取り、`example.hello`メソッドを実行し、結果を以下のようなXML形式でクライアントに返します。
“`
“`
このように、XML-RPCはHTTPプロトコルを使用して、クライアントとサーバー間でデータを転送し、相互運用性を実現しています。
XML-RPCの利用方法
XML-RPCを使用するには、HTTPリクエストを送信する必要があります。多くのプログラミング言語では、XML-RPCをサポートするライブラリが提供されており、簡単に利用できます。
例えば、Pythonでは、標準ライブラリに`xmlrpc.client`というXML-RPCクライアントが含まれています。以下のように使用することができます。
“`python
import xmlrpc.client
with xmlrpc.client.ServerProxy(“http://localhost:8000/”) as proxy:
response = proxy.example.hello(“world”)
print(response)
“`
このように、XML-RPCを使うことで、異なるプログラム間での相互通信を容易にすることができます。
まとめ
XML-RPCは、Web上で遠隔のコンピュータやプログラムの機能を呼び出すためのプロトコルです。XML形式でデータをやり取りし、HTTPプロトコルをベースにしたシンプルなプロトコルです。XML-RPCを使用することで、異なるプラットフォームやプログラミング言語間での相互運用性を実現することができます。
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