IP-SAN(Internet Protocol SAN)とは?ストレージネットワークの基本概念を解説

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IP-SAN(Internet Protocol SAN)とは?ストレージネットワークの基本概念を解説

IP-SAN(Internet Protocol SAN)とは、ストレージネットワークの1つであり、TCP/IPプロトコルを使用したSAN(Storage Area Network)です。従来のファイバーチャネルSANに比べ、低コスト・高拡張性・柔軟性が特長です。

IP-SANは、LAN(Local Area Network)上に構築することができるため、既存のネットワーク環境をそのまま利用できるという利点があります。また、スイッチング機能を持つルーターでネットワークトラフィックを制御することで、帯域幅の効率的な利用が可能となります。

IP-SANの仕組みと利用方法

IP-SANは、ストレージの基本的なアクセス制御を提供する「iSCSI(Internet Small Computer System Interface)」を使用します。iSCSIは、LAN上のIPネットワークを通じてストレージを接続するための標準プロトコルであり、普及が進んでいます。

IP-SANを利用するには、以下の手順が必要です。

  1. IP-SANに接続するストレージの設定を行う。
  2. IP-SAN用のネットワーク(仮想LAN)を構築する。
  3. IP-SAN用のネットワークに接続するサーバーやクライアントを設定する。
  4. iSCSIでストレージにアクセスするためのドライバーをインストールする。
  5. ストレージにアクセスするためのコマンドを発行する。

これらの手順を踏むことで、IP-SANを利用してストレージを共有し、データのバックアップや復元、データの共有が可能となります。

まとめ

IP-SAN(Internet Protocol SAN)は、TCP/IPプロトコルを使用したストレージネットワークです。低コスト・高拡張性・柔軟性が特長であり、既存のLAN上に構築できるため利用しやすいです。iSCSIを使用してストレージにアクセスすることができ、データの共有やバックアップに便利です。将来的にもっと普及することが予想されます。

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